2020年11月19日木曜日

「菊池成孔&ペペトルメントアスカラール」結成15周年記念特別公演@サントリーホール

「菊池成孔&ペペトルメントアスカラール」結成15周年記念特別公演@サントリーホール、終了。

初めて演奏するサントリーホール、クラシック音楽の為のホールとあって、どんな音になるのか期待と不安が入り混じりながら会場へ。楽器をセットしてタイコを鳴らしてみるとかなり長い残響音。合奏するとどうなるんだろう?という不安もリハーサルをしてみると、個々の楽器がそれぞれ良い音で響いて聞こえてくる。数曲演奏してその音場に慣れてくるととても気持ちいい。そしていざ本番へ!

今日もソーシャルディスタンスで席数を半分ほどに減らしての公演。で、バンド入場とともに拍手喝采。その拍手の音がとても半数のお客さんの拍手とは思えないほど豪華で気持ち良い。すぐに99年に熱帯JAZZ楽団でN.Y.のカーネギーホールで演奏した時の事を思い出した。一曲目が終わって満場の拍手喝采、その音は天井からキラキラと降ってきて演者を包み込み「あゝ、この拍手の音で名演が生まれるんだな」と思った程。サントリーホールのそれは天井から降ってくるというより、360度全体から柔らかく包み込まれる様な音で別の気持ち良さがある。もう演奏前から気持ちが綻んだ。

一曲終わるたびにこの拍手に包まれ、果たしてこれが会場満員となるとどんな音になるのだろうか?と想像しきれない。クラシック音楽のプレイヤーは皆この拍手の音に慣れているのだろうか…。観客としてこのホールで演奏を聴いて拍手をした事はあるけれど、この感覚にはならなかったな。また此処で演奏する機会に恵まれるだろうか。

2020年11月11日水曜日

Vintage Timbales 投入!

葉加瀬太郎ツアー2020、オーチャードホール2days。今日はその2日目、ツアーもスケジュールの半分をこなして丁度折り返し点。


先日投稿したヴィンテージのティンバレスをこのタイミングで実戦投入!音を言葉で表現するのは難しいが、印象は現行品より伸びやかでヌケが良い感じ。サイズが今まで使っていたものよりワンサイズ大きい14×15インチという事もあってかヴォリュームにも余裕がある。スティックも以前使っていたVater製の”Karl  Perazzo”モデルからZildjian製“Marc Quinones-Salsa”モデルに。楽器を替えたりスティックを替えるだけで湧き上がって来るフレーズも変わってくるから不思議である。

今回のツアーのセットリストでティンバレスを使うシーンは僅かだけれど、ここ数年この楽器を演奏していなかった中、出来る限りのパフォーマンスをするももっと自由になれるべく普段から練習しておかないと、と反省点も見えてくる。ただ楽器のチューンナップも含め、常にイメージを豊かにしておかないと演奏の広がりは生まれないかなと、この歳になっても色々な“気づき“があるな。

 

2020年11月10日火曜日

イノシシ生ハム、その後

冬〜春野菜の作付けも今年はツアー中という事もあって、規模を縮小してここへ来てなんとか一段落。昨日は小麦の製粉や細々した仕事をしに南房総へ。

僕のFBをフォローしてくれている方や、近所のレストランのオーナーさんに「あのイノシシの生ハムどうなりましたか?」なんて訊かれることしばしば。生ハムを仕込んでもうすぐ一年になるけど、その経過は自分が一番気になるところ。

というのも今年は梅雨が長く雨も多かったので、かなりカビが生えてしまい、夏の終わりに一度水洗いしてみた。すると肉は傷んではおらず、なんともいい香りさえする。
その後、熟成を助ける白カビが全体を覆っていい感じになったところだったが、果たしてどんな塩梅になっているのか、いよいよこの日、再び軽く水洗いして小さい方一本をスライスしてみた。

コーティングしたパテが乾燥して残っているところとそうで無いところの見分けが難しいのだけれど、スライスした部分を見ると脂肪の周りが黄色くなっている。これは夏の高温で熟成が早く進んで、脂肪が酸化してしまっているという事らしい。夏の暑い時期だけ真空パックして熟成を止めカビを防ぐという方法もあるというが…。

とにかく生で食べる勇気が無いので、その黄色い部分を削いで、数切れをトースターで軽く炙ってみた。すると脂が溶けてなんとも香ばしい香りが広がり、口にすると塩気が強いものの、旨味が凄い!イノシシ臭さは微塵も感じられない。ん〜、これは生ハムというよりパンチェッタかな? 酒のつまみには最高!

で、この後少しだけ生の状態を食べてみたが、赤身の部分が硬くて炙った方が香りも良いし食べやすい。ということはまだ熟成が足りないのかな? まあ分からないことだらけなので、もう少し様子をみてみようか