2014年6月22日日曜日

至福のサウンドだったけれど・・・。

16、17日と、久しぶりに顔を合わせた"Papa Boogaloo"、演奏はもう言葉にするべくもなくただひたすら気持ちよくハートフル。僕が言い出しっぺのこのバンド、僕以外還暦を過ぎた先輩達。当然出てくる音も果物に例えれば熟しきったそれはスウィート且つ、どこにもないサウンドだと自負したい。

が、しかし現実はきびしいもので、この二日間の集客はイマイチ。今までいろんな形で自分のライヴを展開してきたが、このオッサン達が今新たにバンドを立ち上げ、一から各地でライヴを展開するにはそれ相当の覚悟も必要なのかと再認識させられた。もちろん演奏はとにかく楽しく、少ないながらも聴きに来てくれたお客さんは盛り上がってくれた。が、もっと多くの人にこの音を聴いてもらいたい。演奏している時間は至福のサウンドをメンバー、お客さん共に過ごす事ができたのだが。

プレゼンテーションの仕方は様々、諦めないでなんとかこの音を広く伝えていきたい。ちょっと作戦を練らねばなるまいか。

2014年6月12日木曜日

ASTRA

高砂淳二さんの写真展に行ってきた。
写真集「ASTRA」発売を記念した写真展である。

水中写真で有名な高砂さんとダイビングに出かけたサイパンで出会ったのをキッカケに、Romanticaの1stアルバムのジャケット写真を提供していただいた。あれからもう10年以上が経つ。

その後、高砂さんは水中写真にとどまらず、「夜の虹」など自然の風景を撮り続け、数々の写真集を発表されている。今回も写真展の案内をいただいて久しぶりに高砂ワールドへ。「ASTRA」には地球のあらゆる夜の風景が収められ、高砂さんらしい写真の数々が楽しめる。でも時間のある方なら写真展の大きなオリジナルプリントを楽しんでみてはいかがだろう。

詳しくはこちらで。http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2014june/astra/

僕が思う高砂さんの魅力は、写真の美しさはもちろん、類い稀なシャッターチャンスに巡り会う才能を持った人だということ。でもそれは特別なことでなくて、高砂さんが広げているアンテナがとてもセンシティヴで、普通では見逃してしまう風景や自然、動物の表情などに対して「気付き」のレンジが広いのだと思う。

以前お話を聴いたところ、ある場所で虹の撮影をしている時、周りにも多くの人が歩いていたりするのに、全くそれに気付かず生活しているのだと。普段の心の在り場所というか、どういう時間軸の中に居るかで地球上の自然の変化等、気付く人は気付くし、気がつかない人は全く気がつかないのである。そんなつい見逃してしまっている瞬間を捉えて写真として見せられるので、ついハッとさせられる写真が多い。

会場には高砂さんもいらして、久しぶりにお話することができた。高砂さんのやさしく落ち着いた物腰、そして人柄から、いつも彼の持つ独特な「時間」を感じる。ああ、だからこんな写真が撮れるんだなぁ、と納得してしまうのである。そして写真を見て自分の「時間の過ごし方」というものを考えさせられるのであった。

2014年6月10日火曜日

枇杷と梅

南房総へ移住して丸8年が経つ。引っ越しの際にお祝いにいただいた枇杷の苗木がすっかり大きくなって、今年は今までになく多くの実がついた。房州名物を代表する「枇杷」、これから露地ものが出回る旬の時期だが、店に並ぶ枇杷は実が大きく上品な味わいだ。摘花したり、袋をかけたり手間をかけて作るが、我が家は手入れなどせず放ったらかし。なので実に裂け目が出来たり、傷も一杯。

そして枇杷と同時期に実が収穫できる「梅」。梅は実を摘んだ後、すぐに梅酒につけるか、追熟させて梅干しにする。今年は梅の実も多く着いた。写真の梅は今朝、木の下に自然に落ちていたもの。

さて、ご覧の通り枇杷の方が少し小さいくらい。実は小さいが、味はワイルドで甘さも強い。これぞ「枇杷」という味がする。隔年で実が成り、木の成長とともに少しづつ実を増やして来たが、この出来の悪い庭の枇杷を食べて、初めて枇杷の味を知った気がする。見てくれも悪いので我が家で食べてしまうが、ちょっとした密かな愉しみというところ。

2014年6月2日月曜日

Mt.富士ヒルクライム

6月1日、富士スバルラインを登る自転車イヴェント「Mt.富士ヒルクライム」に参加してきた。前回2009年にこのイヴェントに参加、5年ぶりのトライとなる。相性がいいのか前回も今回も雲ひとつ無い好天に恵まれた。

前回の成績は45~49歳のカテゴリーでタイムは1:31:51、179位/667人であった。
あれから5年、パワーメーターを導入したり、こーぢ倶楽部へ通ったり、自転車も新しくなって5年なりの成長があると思い挑んだのだが・・・。今回はパワーメーターを着けて、軽めのギヤでケイデンス(ペダル回転数)を高めにして一定ペースで走りきるのがテーマ。目標は1時間半切り。

午前7:35、第6グループでスタート。このグループ分けは年齢とは別で、事前にゴール到達時間を自己申告して決まる様子。自分は1時間半目標で申告したので、一緒にスタートした人達の実力も同等?かと思われるが、スタートとともにいきなりハイペース。パワーは300W超え、パワーメーターがあるのでグッとペースを押さえて230~250Wくらいで行く。

富士スバルラインはそれほど斜度がキツくないので、一定ペースで走りやすいコースだと思う。上半身をリラックスさせて身体も自転車もブレずにスイスイと登っている感じで気持ちいい。ところが、サイコンをチェックすると、3km地点くらいまで1kmのラップが4分をオーバーしている。ん〜、これでは1時間半切りは難しいか?スタート直後でまだ調子が上がらないのかと様子見。その後、斜度の緩む区間で出来るだけスピードアップ、ラップも3分台に。

天気は良く、気温も丁度よく走りやすいのだが、24kmは長い。ペース一定のつもりが10kmも過ぎると徐々にパワーダウン、200Wも維持できない。斜度の緩むパートも思うようにスピードアップできず、それでもひたすらペダルを回すイメージは崩さず淡々と。ラップも4分台、3分台を行ったり来たり。15km地点でタイムがちょうど1時間くらい、残り9km、ラップ4分だと4×9=36分、ヤバい1時間半切りは無理か。心拍数158bpm、で呼吸も早いものの、走っているイメージはかなりスムースで気持ちいいのだが、パワーは200W以下。どうやら楽に走ろうとしているんだなと自覚。

しかし、さすがに足にも疲労が溜まって来ているのか、なかなかペースアップできず、ゴール近くの緩斜面をアウターでもがいてラップ2:08をたたき出すも、ゴール前の登りで息絶え絶え。なんとか耐えきってゴール!手元の時計では1:31:37。ん〜ダメか、しかも5年前と同じ?ビミョーな気持ちが入り交じったまま、ゴール広場で下山の荷物を受け取って小休憩。周りには倒れ込むように横になってる人が何人も居るのだが、自分はゴール前あれだけキツかった割にケロッとしてる。まだまだ追い込むべきだったのか?

で、公式記録。50〜59歳のカテゴリー、タイム1:31:38  種目別202位/951人 総合1797位/5592人

5年分の成長はあったのか? 加齢を考えれば、タイム維持は成長だという考え方もあるが、どうも納得いかない。この2年間、フォームとペダリングをとにかく意識して練習してきたが、やはりパワーをつけるトレーニングが不足だったのかと。自分より明らかに体重がありそうで、ガチャ踏みなのにグイグイと登っていく人を何人も見かけた。タイムを重視するのか、走る楽しみを重視するのか等々、人によって目標もそれぞれ。しかし、自分は奇麗なペダリングでパワフルに走りたい。そうでないと走る喜びも得られないというもの。まだまだチャレンジしていこうと、決意を新たにするのであった。