2024年4月12日金曜日

久しぶりの二度の映画鑑賞!

久しぶりの投稿...


昨日、髪を切りに都内に出たついでに映画鑑賞。


大好きな映画監督の1人、ビクトル・エリセの31年ぶりの長編新作「瞳をとじて」を観に下北沢へ。実はこれが2回目の鑑賞で、最初は2月のロードショー後まもなく日比谷のTOHOシネマズシャンテで観ている。僕は以前から好きな映画は何度か繰り返して観るのだが、南房総に住んでから映画館で同じ映画を観るのは初めてかな…。


ビクトル・エリセは10年に一作品しか作らないと言われ、しかも90年代までに3本の長編映画を発表後、新作は無く、正直もう彼の映画は観られないだろうと思っていた。しかし今作品は31年のブランクを全く感じさせない、詩情溢れる素晴らしい内容で、当年83歳、まさに彼の人生の集大成の作品である。


2度目の鑑賞は、初めて観る1度目の鑑賞より深い感動があると思う。というのも初めて観る際にはワンシーン、ワンカット、セリフの繋がりなど、その展開を追いかける事に意識が行ってしまい(というか追いかけるのが精一杯で)、見過ごしてしまうポイントも多いのだが、2度目を観ることでそれらの繋がりの意味を深く理解することが出来、映画全体の流れの意味がより深いものに感じられるのである。後々DVDでも発売されれば入手すると思うが、やはり映画館で映像と音を浴びながら鑑賞するのが何より大事かと。


この映画、3時間の内容だが、ワンシーンごとの印象が美しく心に残り、暫く余韻が頭を巡りそうである。