2014年3月26日水曜日

Toshiki Kadomatsu presents feat. Depapepe Yoshiyuki Asano Memorial Live Tour 2014

神戸チキンジョージ、リハーサル風景
昨年9月に行われたギタリスト浅野祥之氏の7回忌を記念したライヴを、今度は関西〜中京地区で再現しようというもの。浅野祥之氏と梶原順氏のギターデュオ”JとB”を観て感化され結成された"Depapepe"、その縁にスポットをあてて浅野さんの作品を中心にライヴを構成し、角松敏生氏がプロデュースするというツアー。

曲目は昨年のライヴと重なる曲が多いのだが、アコースティックギターが中心となってアンサンブルするので、サウンドの印象はだいぶ違うだろう。それでも浅野さんの弾いたギターの音や歌声をコンピューターを使って交えながらの演奏となるので、浅野さんのカラーは色濃く感じられると思う。

僕は以前、"JとB"と”Depapepe"がジョイントするライヴに参加したことがあり、Depapepeの2人とは面識があるのだが、彼等がデヴューしたいきさつは耳にしていたものの、今回のツアーでコミュニケーションが密になって、いろんなエピソードを聞くことができる。そしてつくづく人のつながりや縁というものが不思議な力で動いているのだと感じさせらる。

昨年のライヴの時もそうだったが、いわゆる演奏後の打ち上げでメンバーはもちろんスタッフも交じり皆が酒を酌み交わすわけだが、今回もその打ち上げでの話題は浅野さんの話がいつも中心で、思い出話にしてもそのネタが尽きることは無い。浅野さんを取り巻く縁が、今こうして皆をつなげているのかと思うと、なんとも感慨深い。

2014年3月14日金曜日

作戦会議?

ちょうど一ヶ月後に予定しているRomanticaのライヴ、今回は "with Strings" がテーマでいつものトリオにヴァイオリンとヴィオラが参加する編成。ヴァイオリンは梶谷裕子さん、ヴィオラは田中景子さん、そしてチェロはムシクンこと橋本歩ちゃんである。

普通ならアレンジをする人(俺だろっ?)がストリングスの譜面を書いて、パート譜に分け弾いてもらうのだが、この3人にお願いするとちょっと違う音作りとなる。というのも、今回はチェロの歩ちゃんがリーダーシップをとって今回のライヴのアレンジに協力してくれるということで、このメンバーに声をかけてくれたのだが、まあ僕にいきなり三重奏のアレンジはできるわけもなく、歩ちゃん曰く「このメンバーだったら、リハーサルしながらアレンジしていけるので・・・」と。

で、スケジュール調整まで任せておいたら、「みちあきさんの家でやりましょう!、で、宴会もねっ!」という運びに。どうやらこのメンバー、よく一緒に仕事もしているらしいのだが、良き飲み友達でもあるとのこと。だったら話は早いぞっ、と我が家で合宿となったのであ~る。

ストリングスをフィーチャーして演奏してみたい曲を僕が選んで、歩ちゃんが大まかなプランを立ててくれる。それに対してメンバーそれぞれがアイディアを音にして、最終的に歩ちゃんがハーモニーなど細かい点を修正して曲が組み上がっていく。僕はギターを弾いて曲のイメージやダイナミクスを伝えるくらい。取り仕切ってくれる歩ちゃんがいつもより大人に見えた。(おっと失礼!)

はたしてどうなるかと思っていたアレンジは、想像を超えて「いい感じ」にまとまっていく。アレンジされた譜面をただ演奏するというのではなく、このメンバーならではの音作りは、理想的なバンドサウンドの作り方でもあるともいえる。弦楽器(ヴァイオリン群)の人達とこういう音作りが出来るとは思ってもいなかっただけに、自分の楽曲のイメージが一回り大きく表現される感じがした。

数曲のセッションは自ずと盛り上がって、もちろんその後の宴会も楽しく盛り上がったのは言うまでもないが、新たなミュージシャンとの出会いこそ、自分の音楽を広げていくうえで貴重なこと、且つ刺激的なことである。なんだか新しい作品を作ってみたいと自然に意欲が湧いてくる。今から来月のライヴが楽しみである。

追記: 2014年 4月13日 (日曜日)  "Romantica with Strings" @中目黒「楽屋」
    田中倫明(Perc) 梶原順(G) 梶谷裕子(Vln) 田中景子(Viola) 橋本歩(Cello)
    OPEN / 18:00  START / 19:30~ & 21:00~  MC : 3,000円