2014年8月18日月曜日

今年も海老網

西日本など豪雨に見舞われ被害も出ているというのに、ここ南房総はこのところずっと日照り続き。雨が少なくて農作物の心配をするほどである。

さて、ここ千倉の夏の風物詩とも言うべき海老網漁が解禁中。8月1日が解禁日だが、今年は台風の影響もあって月の前半の海況はシケが続き、ここへきて漁も本番というところ。漁師さんは昨夕仕掛けた網を日の出とともに引き上げる。毎年この漁の忙しい間、早朝5時には港に行って、引き上げられた網の掃除を手伝っている。

本日、海老は大漁。この網には海老以外にサザエ、カニ、魚等がかかり、これら外道を褒美にわけていただく。まさに「早起きは三文の得」だが、これを目当てに行くわけではなく、この大変な作業はずっと以前から近所の人の手助けによって続けられてきた事。田舎ならでは風習とでも言おうか。減り行く漁師さんの数に、少しでの長く漁を続けてもらいたいと思い、自分も早起きをしている。

写真の様に網が奇麗になると達成感もあり、なにより近所の人達との会話もはずんで、僕にとっては地域の貴重な情報を得る場所でもある。早朝の涼しい潮風にあたりながらのこの作業に、ひたすら夏を実感するのである。

2014年8月6日水曜日

サザナミヤッコの嫁入り?

ブログコンテンツの中でも一番更新がわずかなのが"Aqua Life"だろうか。海辺に住んでいるのだからもっといろんなネタが拾えると思っていたのだが、なんだか日常生活の一部という感じで、海が身近すぎてニュースに鈍感なのかもしれない。

さて、「死滅回遊魚」という言葉をご存知だろうか?黒潮にのって紀伊、伊豆、房総半島などの温帯域に流れ着いた熱帯、亜熱帯域の魚をさし、冬に水温が下がってそのまま死んでしまうことからこう呼ばれるのだが。特に秋口あたり、水温が高い時期にここ房総半島の岩場でもスズメダイ、チョウチョウウオやヤッコ等の幼魚が流れ着く。この死滅回遊魚を採取して水槽で飼うという趣味を持つ人も多く(いや多くはないか)、僕も10年程前くらいに紀伊半島まで採取しに行った事もある。

都内に暮らしている時は水槽を何本が回して、サンゴの飼育や、クマノミの産卵までやっていた時期があった。田舎暮らしを始めてからも、一本だけ水槽を回し続けている。近場で採れたチョウチョウウオをもらって育てたこともあるが、漁師さんからもらった好物の赤ナマコが食べきれず、この水槽に入れたところ、ナマコの毒で魚は全滅なんてこともあった。それからしばらく空回ししていたわけだが、地元の人から「一昨年採ったサザナミヤッコあげようか?」と言われて、久しぶりに全換水、LED照明も新調していよいよ本日嫁入りとなった次第。

ご覧の通り、もう幼魚というには随分成長していて体表に黄色が出て来ている(この辺りで採取されるのが3~5cmくらいの状態で、色はブルーに黒と白のストライプが混じる)。現在の体長は12~3cm、成魚は30=40cmほどになり、縦の白い縞は消えてブルーとイエローのグラデーションが美しい個体となる。ただ小さな水槽ではそこまで大きく成長はしない。

久しぶりに水槽に魚が入ると、それまで動きの無かった水槽が急にイキイキして、その奇麗な紋様にしばし見入ってしまう。新しい環境へやってきた魚は人間同様、落ち着くのに時間がかがる。自分が水槽に近づいただけで餌をねだるようになれば、随分順応した証拠。餌や照明等、魚にとって環境が良ければ、体表の色もぐっと鮮やかになって元気になる。飼育の経験も長くなると、魚の体調もある程度見て分かるようになる。調子を上げるべく見守ってやるのも飼育の楽しみである。

2014年8月4日月曜日

千倉サンバフェスタ2014

去る8月2日、恒例「千倉サンバフェスティバル」が開催、今年も好天に恵まれ楽しいイヴェントとなった。

今回は協賛の意向もあって、いつもの藤井康一率いる"Little Jive Boys"とサンバチーム"セレージャ"に加えてボサノバのアーティスト、NiloとBetty大竹さんが参加。僕はLittle Jive BoysとNiloのセッションに参加。

例年では夕暮れ時からライヴが始まり、グイグイとサンバで盛り上がっていくというパターンなのだが、今年は開始時刻も早め、まだ日が高いうちからボサノバステージでスタート。サンバで一気に盛り上がるのではなく、潮風にあたりながらゆったりとしたムードを楽しみながら会場もなごんだ雰囲気で、夕暮れに向けてじわりじわりと盛り上がっていく。

そして、サンバチーム"セレージャ"の演奏が始まり、ダンサーの入場とともに会場は一気に盛り上がる。そしてサンセットタイムにLittle Jive Boys登場、年一回このサンバフェスでしか演奏しないサンバチューンを立て続けに演奏して日が暮れた頃に盛り上がりはピークに?、と思いきやこの演奏に 再びセレージャのダンサーが加わり、もうひと盛り上がり。お客さんも老若男女入り乱れて踊りまくった。

といつもなら、この興奮冷めやらぬ盛り上がりのままライヴはお開きとなるのだが、今年はサンバで盛り上がったあと、再びボサノバの演奏でクールダウン。夜風に吹かれながら、呑んで踊りまくって興奮したお客さんも、ゆったり気持ちを落ち着かせて?ライヴの余韻を楽しみながら帰路へ。

今年で11回目となった千倉サンバフェスティバル、もともとこのライヴがキッカケで僕は千倉に移住。年々セレージャの成長と共にこのライヴもパワーアップしている感じ。それに加えて今年はボサノバのステージが加わり、盛りだくさんの企画でまた一段と楽しめたのではないだろうか。演奏する側もライヴ全体の雰囲気を楽しみながら参加でき、いつになくハッピーな気分で盛り上がった。

いつも手作りでこのイヴェントを企画してくれるスタッフの皆さん、どうもありがとう、お疲れさまでしたぁ。また来年!!