2013年6月29日土曜日

ツールドフランス開幕!

いよいよ本日、ツールドフランスが開幕する。

自転車ロードレース中、世界最高峰のステージレース。今年はその開催100回目となる記念的レース。3週間に渡る内容はJ-Sportsで全て生中継される。ツールという名の通りフランス国内をグルっと旅するようにコースが設定され、今年はモンサンミッシェルやヴェルサイユ宮殿などフランスが誇るユネスコ世界遺産が9箇所コースに登場する。近年ハイヴィジョンで放映される画像はとても奇麗で、自転車に興味のない人でもフランスの美しい風景を堪能できると思う。

さて、今年のツールドフランスには一人の日本人が出場する。ロードレースファンなら誰しもが知るヨーローップカー所属、新城幸也選手である。1週間ほど前に行われた全日本選手権で堂々の優勝を飾り、日本のナショナルチャンピオンジャージを着ての出場だ。現在世界で活躍する日本人選手は数名しかおらず、中でもこのツールドフランスに出られる可能性はごくわずか。その中で新城選手は4度目の出場、いまだステージ優勝こそ無いが昨年は大逃げを決めて敢闘賞に輝き、日本人として初めてポディウムに上がった。今年はなんとしてもステージ優勝を期待したいところ。

一緒に写真に写っているいきさつは後日また説明するとして、実際に彼に会った印象は、沖縄は石垣島出身らしい素朴であっけらかんとした明るい人柄がにじみ出ていて、まさにアスリートらしい清々しい好青年という感じ。プロとしての苦労もいろいろあるだろうが、あるレベルに達している自信もあってか、とても優しいオーラを発していた。ひたすらツールでの活躍を期待して応援したい。

さてこれから3週間、レースに釘付けとなるわけだが、果たして今年はどんなストーリーが生まれるのやら、今からワクワク、ドキドキ、楽しみである。そしていつもこのレースが終わる頃には、いよいよ本格的な夏の到来となる。

2013年6月27日木曜日

パーカッションレクチャー

今日は館山にある船方小学校でパーカッションのレクチャー。といっても小学生にレクチャーするのではなく、その父兄さん達を相手に。館山市では家庭教育学級という名目で年に何度かこのようなイヴェントを行っているようで、今回は僕にご指名があったという次第。前回は館山北条幼稚園の父兄さん向けのレクチャーをしたので、その流れからか。

父兄の方といっても殆どが生徒のお母さんで、まだ若い人ばかり。そのせいか僕らの世代より元々のリズム感がいい。ラテンのリズムを説明したあと、アフリカのリズム、ブラジルのリズムとみんなに参加してもらいアンサンブルを作っていく。最初は皆遠慮がちでなかなか合奏に参加してくれようとしないのだが、一人、二人と楽器を手にしていくうちに音のコミュミケーションが始まる。

音楽は言葉を必要としないコミュニケーションだけに、知らない人同士も気楽にその輪に入る事ができる。特に打楽器は単純に音が出るので取り付き易いと思う。徐々にアンサンブルが出来上がってくるとみんなの顔もリラックスして次第と笑顔になる。参加者も20名程だったので、全員に参加していただいた。アフリカチームとブラジルチームに別けてレクチャー、それぞれリズムが出来上がったところで最後に全員で大合奏。

レクチャーで楽器に触れる事とはまた別に、お母さん同士みな横のつながりがあるという訳ではなく、こういう場はみんなの顔を知る意味でも貴重な時間なのかもしれない。好奇心いっぱいの子供達に楽器を教えるのとはまた違った意味があるのかと。短い時間ではあったが、普段身近に無い音空間の提供と地域の人達の結びつきに一役買えたかな。

2013年6月26日水曜日

姿見と工場扇

今日も南房総はしっかり雨。しかもザーザー降りで風も強く辺りは雨に煙っている。気温も低いしさすがに外に自転車を乗りに行こうという意欲は湧かない。しかし身体を少し動かしたい。で、こんな日は物置で3本ローラー。

うっ!どうしても手ぶれが・・・
3本ローラーは実走とは違った感覚でバイクに乗る事になるのだが、その一番の違いは慣性が働かないこと。なので足を止めるとスッとスピードが落ちてバランスを失ってしまう。逆にペダルを回すことでどうやってバイクのバランスを保っているかが実走よりも体感しやすい。室内なので交通状況に気配りする必要もなく、落ち着いてどういうフォームで、どうペダリングしているかを精査しやすいという利点もある。

が、しかし、景色は変わらないし、空気が動かない。そこでパワートレーニングなどしようものなら特別な精神力が必要となる。まあ普段からトレーニングに向かうモチベーションをキープするのが課題なのだが、密閉された空間で自分を追い込むのは特にキツい。

そこで一役かってくれるのが姿見と工場扇。姿見はオークションで¥3000で落札、工場扇はホームセンターで¥5000くらいで売っているもの。姿見は鏡を見ることで視線を遠くに持っていくことができ、3本ローラーの上でもバランスをとりやすくなるのとフォームのチェックもできる。そして工場扇は強い風を起こしてくれるので、少々もがいても身体を冷やしてくれる。この時期には欠かせないアイテムとなる。

最近はサイクルコンピュータの性能も素晴らしく、スピード、距離、心拍数はもちろん、パワーメーターを使えば、トレーニングの強度を逐一モニターでき、消費カロリーだって表示してくれる。かえって室内でトレーニングした方が集中できる事もあって、実際ローラーのトレーニングでどんどん強くなる人も多い。が、やっぱり天気のいい日に外を走ってこそ自転車の楽しみがあるというもの。室内では雨続きで鈍った身体をほぐすくらいにしておきたいところ。

2013年6月25日火曜日

発芽率70%以上?

ショック!!

これは落花生の苗床。千葉県は落花生の産地として有名で、ここ南房総でもその栽培は盛んである。近所の畑ではもうしっかり苗が植え付けられていて、我が家でも10日程前だっただろうかこのセルに種を蒔き発芽を待った。が、しかし発芽したのはこれだけ。今のところたった4株。

天下の「サカタのタネ」一袋¥270也、約35粒の種が入っている。これを2袋分蒔いた。表示には発芽率70%以上とある。この発芽率の根拠は分からないが、これからまだ芽が出てくるだろうか?それとも蒔き時が遅過ぎたのか?

昨年初めて落花生栽培にトライ、苗を買って来て40~50株程を植え付けた。ハクビシンかタヌキに少し荒らされたが、その後防御網など張って対策。そこそこの量を収穫できた。しかしこの発芽量では話にならないな。苗も売っているところが少なく、あったとしてもかなり高価。なので今年は種から育てようとしたのだが。

落花生は天日干しにして、いわゆるピーナッツとして食べると思われるだろうが、ここ房州では生の落花生を塩茹でにして柔らかいまま食べる。これがなんとも美味。大量の収穫を望むわけではないのだが、この現状はいかんともしがたい。わずかでも畑に植え付けはするが・・・。う〜〜む。

2013年6月23日日曜日

大入り袋

昨日の綾戸さんの大阪フェスティバルホールでのコンサート、2700名のキャパを満たす満員御礼。大入り袋が配られた。大入り袋はもともと相撲や歌舞伎などでお客さんが多く入った際のご祝儀として配られたもの。袋には御縁がありますようにと5円玉が入れられたが、今は500円玉が入っていることが多い。中身は使って袋を縁起物として楽屋などに飾る。

しかし昨日のライヴ、音もなかなかいい響きだったし、何よりも演奏内容がとても充実していた。このところ綾戸さんの気力も満々で、バンドもリラックスしながらも集中力を切らさない素晴らしい演奏となった。この2年程バンマスを任されているが、僕がやることは特に無くて、唄はもちろん、メンバーのいい所をいかに引き出すかちょっとした気配りをするくらい。昨日は終盤100人を超すクワイヤーも参加しショー全体の構成も良く、綾戸さんにとって地元関西ということもあって気合いが違ったかな?

僕個人の感想は、今まで演奏してきた綾戸さんのライヴのベストパフォーマンスだったのではないかと思う。やはりこれもフェスティバルホールマジックなのだろうか?

そして今日は神戸国際会館での公演、内容も昨日とはまた随分違って、オープニングに地元、高砂高校ジャズバンド部(フルバンド編成)をバックに綾戸さんが歌うという企画。

写真はそのリハーサル風景だが、バンドは高校生とは思えない程ゴージャスなサウンドをしている。果たして今日のライヴはどんな風に展開するやら、今から楽しみである。

2013年6月22日土曜日

大阪フェスティバルホール

今日は綾戸さんのライヴで大阪フェスティバルホールへやってきた。

フェティバルホールは50年の歴史を一旦閉じ、2008年いっぱいで建て替えの為閉館。そして今年4月「中之島フェスティバルタワー」として超高層ビルに生まれ変わり、ホールも再スタートを切った。

以前のホールは国内外のアーティストに愛され、音のいいホールとして数々の名演を生み、そのライヴ録音の多くが名盤となった。かの山下達郎氏がこのホールを絶賛したのは有名な話で、2008年12月には4日間の公演を打ってこのホールでツアーを締めくくったほど。僕の想い出としては、岩崎宏美さんのライヴをサポートした時、コンサート中彼女が一曲ノーマイク、アカペラで歌ったその歌声の響きに鳥肌がたったのをよく覚えている。

只今リハーサルが終わったところ、ホールはお客さんが入る前と入った状態でかなり音響が変わる。なのでリハーサルだけではその善し悪しは分からない。また演奏する側と聴く側でも印象が違うだろう。そして経年変化で音が落ち着くという事もあるだろう。今すぐそれを判断するのは難しいかもしれないが、また数多くの名演を生むホールとなることを期待したい。

綾戸さんも大晦日のカウントダウンの他、ツアーでの大阪公演はいつもこのホールだった。今回の15周年ツアー、復活したフェスティバルホールでの演奏、果たしてどんな音がするのか本番が楽しみである。

2013年6月20日木曜日

晴耕雨走?


 いよいよ梅雨らしい日が続いている。湿気が多く気温の上がる日は不快指数もうなぎ上りとなり、気分も浮かない。が、この季節無くして大地の稔りはありえない。あくまで恵みの雨として、この季節を大いに楽しみたいところだが・・・。

このシーズン、特に自転車乗りには厳しい季節。なのにこの時期、全日本選手権やJプロツアーのレースがあって、雨だからといってレースは中止になるわけでもなく、皆そのためのトレーニングも欠かさないのだから、雨の中を走るというのは別に特別なことでは無いはずである。

しかし今まで僕は「雨の日は乗らない」主義で、コケやすいし全身ずぶ濡れにまでなって自転車に乗る必要などないと思ってきた。ところが、最近ヨーロッパのレースなどTVで身近に観れるようになって、特に春先の天候が不安定な時期のレースなど見ていると、いかに過酷な条件下でも普通にレースしているのである。まあそれが職業であるわけで、当たり前だと言えばそれまでだが。

ロードバイクは、ちゃんと乗るスキルを身につければ雨でも十分走れる性能を備えている訳で、このところ体全体の筋肉を使ってバイクに乗る事がやっと少しわかってきたせいか、はたして雨の中でどのくらい走れるものなのか、自然と雨の中を走ってみたいと思うようになってきた。

今週末は関西方面へ出かけるので、乗れるのは今日くらい。今日の南房総の天気は一日中雨、しかも5mくらいの西風が吹いている。以前なら乗っても室内でローラー1時間くらいで済ますのだが、この先4、5日乗れそうにないので思い切って出かけてみることに。今日は気温もちょっと低めなので、まずローラーでウォーミングアップしてからいつもの60kmコースへ。

洲崎灯台下、東京湾側の海を望む

この60kmコース、家から太平洋岸をひたすら南西へ、房総半島最西端、洲崎(すのさき)をまわって少し東京湾側へ出てから、小さな峠(丘に近い)を抜けまた太平洋側へ戻り、来た道を戻るというコース。平坦基調で洲崎あたりに軽いアップダウンがある。下りのヘアピンカーブなど危険な道は無く、車の通りも少ないので走りやすい道である。

出発前にサングラスに撥水スプレーを塗布、足が冷えないようオイルを塗込んで雨対策。早速走り出すと思った程雨脚は強くなく、ずぶ濡れになるほどではない。サングラスは撥水処理は効果的。視界も明るい。

ロードバイクのタイヤは接地面積が手の小指一本くらいと言われ、しかも表面は特に深い溝などないので、ドライな状態でもコケる時は簡単にコケる。しかし今はタイヤの性能も向上して、カーブなど無理に攻めなければ雨でもしっかりグリップしてくれる。(ちなみに僕はパナレーサーのAタイプを使ってます)おまけに雨で気温が抑えられ、心拍150くらいで走ってもこの時期ならちょうどいい気温。意外と気持ちいいじゃない?

以前ならドライコンディションで走っていても、山の中など木が生い茂っている道などは路面が濡れている事も多く、今にも滑りだしそうで、そこを通り過ぎるだけでも身体が緊張したものだが、バイクと一体となってバランスがとれてさえいればウェットな路面も怖くない。

天気がいいと平日でも数人のローディとすれ違うのだが、さすがに今日は誰も見かけなかった。途中写真を撮ったり、無理せず走ったのでタイムはちょうど2時間。案外普通に走れるものである。

ただ、雨の中走った後はバイクがかなり汚れてしまう。帰ったらとりあえず車体全体を水で汚れをざっと流して、その後乾拭き。変速機や駆動系周りは奇麗に拭き取り、少し乾いてからオイルをさしておく。チェーンは外してボロ雑巾で水気をしっかり取って、そのまま灯油にポチャン。(ミッシングリンクという便利なグッズがあって、チェーンは工具ひとつでワンタッチで外せる)次に乗るまでそのまんま。このバイク掃除がドライの時より一手間かかるが、かえって自転車が奇麗になるかな。

まあ、雨模様の空を眺めて悶々としているくらいなら、思い切って外を走って身体を動かした方が気持ちもスッキリする。雨ならではのスキルをちゃんと身につければ、こんな天候でも楽しく走しれるはずである。

2013年6月19日水曜日

フォトセッション?

昨日の続きで今日もパーカッションマガジンの取材の延長で、撮影と録音を都内の小さなスタジオで。

7月下旬に、3年ぶりに発刊されるパーカッションマガジンの特集で、カホンの奏法やその魅力について紹介するページの取材の対象に自分が選ばれたのだが、以前も同誌でカホン特集があった際に取材をうけ、半ば作品を作るようにその内容に協力したのを覚えている。

今回は初めてカホンを演奏するという初心者向けに、簡単なメソッドの紹介を写真や譜面、そして言葉で解説をするのだが、もともと自己流で取り組んだこのカホンという楽器、どこまで自分流のテクニックをうまく人に伝えられるか改めていろいろ考えさせられた。

内容はパーカッションマガジンそのものを読んでいただくのが一番よいのだが、コンテンツの組み立てから具体的なアイディアまで、編集部の方と一緒に練っていくので、自分なりの思い込みをどんどん盛り込みたくなって、ちょっとマニアックな感じになったかも・・・。

デモンストレーションの音源をCDで付録にしてそれを紙面で解説するのだが、はたして何処までフィーリングを伝えられるのだろうか。しかし安易にDVDで動画を見せてしまうのもアリだが、イマジネーションを働かせて自分なりの奏法を見つけるのもまた楽器を習得する上で大事な事かと。

そして紙面に載せる写真をひとつひとつ撮影していく作業は、なかなか体験できるものでもなく、「わかりやすく」をモットーにスタッフとともに試行錯誤しながら進めていくのだが、やはり写真を撮られるという事に慣れていないせいか、常にテレと隣り合わせに被写体になるのであ〜る。
自分の思わぬイメージまで紙面で必要とされるため、こんな一幕も・・・(写真参照)。まあこんな成り行きを楽しんでいる自分もいるのだが。

2013年6月17日月曜日

取材

今日は午前中天気が良かったのでチャリでサクッと60km走って午後から都内へ向かい、夕方からドラムマガジン別冊パーカッションマガジンの取材。23時までみっちり。ネタはカホン!

明日はその撮影と録音。なので今夜は東京ステイ。編集部近く、市ヶ谷にあるホテルに宿泊。初めて泊まるホテル、立派で部屋も大きくベッドも広くとても奇麗。しかも安価。静かだしゆっくり眠れそうだがさすが東京、夜でも人が大勢歩いている。神楽坂あたりに繰り出して一杯やりたいところだけれど、ちょっと疲れてるしもう眠い。すっかり田舎者になったもんだ。おとなしく部屋でビールかな?この続きはまた明日。

2013年6月15日土曜日

小麦乾燥

今日の南房総は時折強い日差しが雲間から届き、さながら夏を思わせる陽気となった。

昨日小麦の実を選別したばかり、午前中から青空が広がりすかさず天日干しにする。日中の気温は27℃を超えた模様。昨日までの梅雨空で空気は湿気を多く含んでおり、気温も上がってかなり蒸し暑い。

せっかくの梅雨の晴れ間、小麦はこのままにしてチャリンコでいつもの60kmの練習コース へ。タイム1時間53分、まあまあ。夏は1時間40分代半ばまで縮むはず。タイムよりフォームを意識して走るが、さすがに今日は暑かった。

しかし夏の到来を予感させる真っ青な空に、思わず心ワクワクしてしまう。まだまだ梅雨は続くと思われるが、小麦の収穫後の作業が順調に進んむのはなんとも嬉しい。

2013年6月14日金曜日

唐箕

雨は昼前に上がって、すかさず農作業!

今日は物置に広がっている脱穀した麦の実と籾殻を唐箕を使って選別する仕事。

唐箕とは風によって籾殻と穀物を選別する農具で、江戸時代初期から使われてきた道具だが、当時は風を起こす羽根を手で回していたが、現代の唐箕はその羽根を電気で回すというだけで、構造自体はまるっきり変わっていない。籾殻は軽いので風によって飛ばされ、重みのある種は風の影響を受けずそのまま下に落ちるというなんとも原始的な理屈で出来ているのだ。



しかし脱穀された実と籾殻を手で選り分けようものなら、気の遠くなる時間がかかる。こんなシンプルな構造の道具だが、使ってみるとやはり便利で、麦の実を選別するには無くてはならない道具である。ほぼ1年に一度しか使わないのに・・・。

今年は作付け面積を随分狭くしたのだが、その分世話がしやすく発育もよく、例年よりも粒が一回り大きい。結局例年と変わらず30kg弱の収穫となった。ここまでの作業を済ませてしまえばもう気楽なもの、あとはこの実を天日干しして乾燥させ、製粉所へ持ち込めば小麦粉ができるというわけ。

2013年6月13日木曜日

晴耕雨読

脱穀、今年も同じ作業!
ライヴ翌日、すでに刈り取りの終わった麦の脱穀にとりかかる。時期外れの台風接近とあって、軒下に吊るして干しておいた麦穂を全て下ろし、雨が降り出す前に物置の中でなんとか脱穀を済ます。これだけで一日仕事。その翌日、今度は唐箕を使って実と籾殻を分ける作業をしようと思うが、いよいよ雨と風が強くなり、屋外でしかできない作業だけに天候が回復するまでなにもできない。

晴耕雨読、辞書には「田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意から。」とある。自分の生活はその意のまんまである。

僕は決して読書家ではないが、本を読むのは好きである。曲を書くにも、本を読んだ知識からテーマを絞ったりと、面白そうな本を見つければ活字を読破するのは苦にならない。しかし今年になって、何冊本を読んだだろうか?山本一力の「ジョン・マン」三巻くらいかな。

前述のとおり本格的な梅雨入りとなり農作業はできない。必然的に本を読む時間が少しできる。前々から読みたいと思っていたロマン・ローランの「ジャン・クリストフ」を先月半ばに岩波文庫全四巻を購入しておいた。すでにちょっと読み出しているのだが、小説自体が1920年代初頭に書かれたもので、その翻訳も少し古いため文体に慣れるのに少々時間がかかる。

おまけに文庫本でありながら行間が狭く1ページの文字量がすごく多い。読んでも読んでもページが進まない感じである。老眼が進む目にはちょっとキツい。

しかし内容はなかなか面白そう、はたして全巻読破するのにどのくらい時間がかかるだろうか?夏になればそのペースもぐっと遅くなるだろう。当面、雨の日とツアーの移動時間には必携となる。

2013年6月11日火曜日

Romantica Live 終了!


2年半ぶりとなったRomanticaのライヴ。あまりに間をあけたので果たしてどれだけお客さんに集まっていただけるかハラハラドキドキ。DM出したり、出来るだけの事をして挑んでみたところ、近郊はもちろん、なんと関西、中京地区と遠方から熱心なファンの方々にもお集りいただき、盛況のうちに終わることができました。ありがとうございました。

演奏もバンドネオンの早川くんが参加してくれたことによって、自分の楽曲の持つイメージがより具体化しただけでなく、時間はあいたものの長くトリオで演奏してきたコンビネーションには、以前よりも余裕が生まれた感じで、今までのRomanticaでのベストパフォーマンスだったと自負できる内容でした。メンバー皆、2年半の間キチッと成長しているのだと感じさせられもしました。

ライヴを待ってくれていた方々には申し訳ないのですが、2年半というブランクは自分にとって決して意味の無い時間ではなかったと確信する次第です。メンバーのスケジュールのタイミングを合わせるのはなかなか大変ですが、このライヴを再スタートとして、またみなさんと会えますよう活動を広げていこうと思います。

2013年6月7日金曜日

新ブログ、スタート!!

この一年間、ソフトの不具合で更新することが出来なかったブログ「Romantica」、機能も復活したのですがここで心機一転、新しいタイトルで再スタートします。

新タイトルは表紙のバナーのとおり、「MICHIAQUI STYLE ~ 晴耕雨奏、音楽の日々~」です。MICHIAQUI の QUI は、スペイン語の発音で「キ」。ラテン文化に興味を持って音楽に接してきた想いとでもいいましょうか、このスペルで。タイトル通り、普段の自分なりの音楽、生活のスタイルをブログに綴っていきます。

また前ブログに書き綴った記事の中には自分でも読み返したい内容も多く、アーカイブとしてこのまま継続して閲覧できるようにしておきたいと思います。

この一年、更新もできなかったブログへアクセス、コメントいただいた方々、ありがとうございました。ブログ再開、大変お待たせいたしました。あまり気を張らずに、些細な事でもマメにアップしていこうと思います。

よろしくお願いしま~っす! ではではスタート!!

Romantica Live!!


大変長らくお待たせいたしました。来る6月10日(月曜日)、なんと2年半ぶりとなるRomanticaのライヴを中目黒「楽屋」にて行います。

メンバーはRomantica Trioでお馴染みの梶原順(gui)と橋本歩(Cello)に僕、そして今回は初参加のバンドネオン奏者、早川純を迎えクアルテットの編成で「Romantica Best!!」的内容をアコースティックなサウンドでお送りします。

詳細は「楽屋」ホームページにて!!  http://rakuya.asia/home.shtml

Music life


久しぶりにRomanticaのライヴをやるのだが、二年半ぶりと随分間を開けてしまった。

最後のライヴのあと、それまでの活動にある程度達成感を感じていて、次に何しようかなどと考えているうち、年を開けた3月に東日本大震災があった。そのショックは音楽を作っていく上で自分に大きな影響を与えたのだと今更ながら思う。仕事は淡々とこなせるのだが、自分の活動となると、何をすべき?何が出来る?などと、まあ考え過ぎで目標が定まらないというようなスパイラルに暫くハマっていた感じがある。

しかし特にキッカケがあったわけでもなく、昨年半ばくらいから、以前よりもただ単に演奏するのがとても楽しく感じられて、仕事の現場でも、ひとりで楽器に向かっている時でも妙に自然に音楽と自分がつながり始めたというか、音を出していると今までにない不思議な感覚に包まれる事が続いて、だからといって大げさな事でもなくて、ん~本来こういう気持ちで演奏すべきなんじゃない?くらいなフワッとした感覚。

それは、自分、音楽、生活、諸々、こうでなくてはならないと思うこだわりがスーッと抜けたというか、色んな事に自由でいられるというか、自分の中で何が変わったわけでもないのだけれど、気がつけば何かちがうリズムの中にいるような感覚になった訳で、今回のライヴも「ちょっと音出してみるか」くらいのスタンス。ブログが新しくなるのもそんなリズムの変化から実現しているのかもしれないし、自然と音楽に導かれるように生きていると実感する今日この頃である。

Agri life



田舎暮らしも既に7年が過ぎ、最初はわずかなスペースで始めた野菜作りも、となりの畑をやっていたおばあちゃんが90歳を過ぎ、いよいよ手がまわらないと150坪程の畑を任された。

あまりに広い農地なので、最初は勝手がわからず麦に蕎麦、大豆と広さを活かして種をまいた。それなりの収穫もあり、少しづつ手入れの仕方もわかってくるが、一人でやるにはいかんせん広過ぎる。

カミサンとの二人暮らしで食べきれる量はたかが知れてる。そこで畑の面積を半分づつ使いながら出来るだけ手がかからないように、且つ最小限の収穫を目指して作付けする。それでもたくさん収穫がある。この時期は前のブログの最後の記事と時期がだぶるので、やはり同じようにジャガイモ、ニンニク、小麦等が穫れ、春先にたくさん穫れたタマネギを只今乾燥中。いずれも保存のきく野菜は毎年繰り返し作付け。大豆も2年に一度10kgも収穫すれば2年分の味噌を作ることができる。

あくまで有機無農薬で作っているが、年々土が良くなってきている様で、穫れる野菜が徐々に立派になってきた。一年を通した作付けに関わる作業のルーティーンもここへ来てやっとつかめてきた感じである。畑仕事が忙しくなり過ぎて他の事が出来なくなっては本末転倒、しかしその加減をつかむのにも時間がかかるということがわかってくる。

毎年小麦の種を分けていただく滋賀の農家さんに「田中さん、ミュージシャンだったらわかると思うけど、音楽も農業もセンスでやるっていう点では同じですよねっ!」と。最初は何を言われてるのか分からなかったけど、最近この言葉の意味を少しは理解できるようになったかな。

Cycle life


80年代にツールドフランスでアメリカ人として初めて総合優勝をしたグレック・レモンという名選手がいた。彼の名言「自転車競技、トレーニングによって早くなることはあっても、楽になることはない」と。

自転車天国、南房総へやってきて、車の交通量も少なければ信号も少ない。天気がいいと2時間くらいノンストップで週に3回も走れば次第とスピードが身につく。身体を動かして脳にはドーパミンが分泌され精神衛生にはとてもいい運動だが、ふと自分に問いかけてしまう、「何のために走ってるのか?」と。年甲斐もなく少しでも早く走りたいと思う、けど「何のために」。

早く走りたいと思えばサイクリングはトレーニングへと変わる。同じコースを今度は負荷をかけて走る。インターバルトレーニングまで取り入れた日には疲労も激しい。歳とともに回復に時間がかかる。年齢を考えれば少々無茶な運動で、それでも少しの伸びしろを期待して走る。で、少しだけ早く走れるようになる。しかし今度はこのスピードを維持するのにもトレーニングが必要なわけだ。そう、早くなっても楽になることはないのである。

たまにはレースに出てみる。優勝争いなどとは関係なくとも集団で走る醍醐味は自転車ならでは。争いごとなど好きでないと思っていた自分の闘争心に火がつき、明らかに興奮状態へ。ゴール前となれば1つでも着順を上げようと前の人を抜くべくもがく。ん~これは本能なのか?怪我のリスクを冒してまで何をやっているのだろうか自分は。

「何のために」走る? あえて言えば「自分を元気にするために」走ってるんだろうなぁ。あ~、たかがちゃりんこ、されどちゃりんこ。

Aqua life

30代からダイビングにハマって、伊豆、沖縄、モルジブ、南米といろんな海を潜った。350本くらいは潜っただろうか?最後の方はログも付けず本数 も定かでない。そして同時に海水魚飼育にもハマって、杉並に住んでいる時には水槽を4本も回して、クマノミの繁殖からサンゴの増殖まで、今思えばこの海道 楽にかなり散財したものである。

千葉 御宿海岸

それが南房総へ引っ越し、海の見える場所に住み始めてからこれらの趣味に全く興味が無くなってしまったのである。正確には興味が無くなったと言うより、海を目の前にした生活にその必要性が薄れたとでも言えばいいだろうか。目の前に海があれば、もうそれでいいんじゃない?という様な。

時に千倉はサーフィンのメッカとも言われ、サーフィンのために移住している人達も多い。それは房総半島南端部にあらゆる向きにビーチがあって、風向き、潮の具合など年間通してサーフィンがしやすいのだとか。しかし僕の住む地区の海は岩場が続いており、目の前の海はアワビやサザエ、伊勢エビといった豊かな漁場でもある。元々多くの町の人が半農半漁で暮らし、「生活を支える海」という意識が強くあるため滅多なことで海に入ろうとは思わなくなった。もちろん海はみんなのものだが・・・。

7年も暮らすと地域の人との結びつきも強くなり、漁に関する年間のスケジュール(例えば禁漁、解禁の時期)などがわかり、獲れるもによって季節を感じたりするようにもなった。そんな海で生活する人達の様子等、季節感を織り交ぜて記事にしてみようかと。もちろん近くの海でダイビングできる場所もあるので、南房総の海全般についてもアップしていきたいところ。水槽ネタもね。