2014年5月27日火曜日

Romantica Quintet Live 終了

絶妙な五人編成。ん〜、なんとも贅沢な音の佇まい。個々の楽器が持つ個性ってのもあるんだが、結局は人間なんだな。僕がこの4人に巡り会えたのは幸運に他ならない。写真はリハーサル風景だが、本番となると皆の集中力が高まり、音の押し引きに絶妙なバランスが生まれる。自分の役割は楽曲の提供と、アンサンブルに対する微々たるアイディアだけ。このメンバーに囲まれて演奏できる事だけでなんとも幸福である。そして本日の演奏も楽しい内容となった。

今日(もう日をくぐってしまったが)のライヴは松岡直也さんの追悼の意を込めた内容を盛り込みたいと思い、松岡さんのオリジナル曲をこのメンバーで演奏したかった。それは名曲「Andarsia」。素敵な仲間のおかげでピアノの居ないこの編成で実現した演奏だが、皆の力で松岡バンドにはないサウンドが生まれたと思う。直也さん、どこかで喜んで聴いてくれただろうか?

いつも演奏している曲も、メロディーを奏でる楽器の数、特徴、その組み合わせでいろんな表現が生まれ、自分の思惑を超えたサウンドが飛び出してくる。ぞうなると、なんとも言えない幸福感に包まれ、Romannticaサウンドも結局は「他力」によってこそ可能性が広がるのだ、と実感する。自分がリーダーシップをとるというより、今日はメンバーの力に甘えさせてもらった気さえする。

今年はとにかくライヴやりたいモードで、マンスリーで演ってきた。その回数もしかり、月曜日となるとさすがにお客さんの数もちょっと少なかったか? それでも聴いてくれたお客さんからは暖かい拍手をたくさん届いた気がする。この先、夏の間ちょっとお休みして、また秋口に一層充実したサウンドをお届けしたい。本日来場くださった皆様、ありがとうございました。

2014年5月23日金曜日

五月晴れ、小麦収穫!

5月も下旬となったが、梅雨入りまでの快晴の日は本当に気持ちがいい。気温も湿度もちょうど良く、山の緑も鮮やかで一年で一番いい季節だと実感する。

さて、4月下旬くらいから続いている農繁期だが、ここへきて我が家のメインイベントとも言うべき麦の刈り取りのタイミングがやってきた。例年6月1日前後の収穫となるが、Romanticaのライヴが終わったあたりかなぁと目論んでいたのだが、麦穂はすっかり黄色くなりスズメの襲来も毎日気になるので、好天に恵まれた本日刈り取り決行である。ちょうどうちの奥さんも仕事が休みとあって、2人がかりで一気に刈り取る。一条刈りのコンバインでもあればあっという間の仕事なのだろうが、年に一度の作業、全て手作業で行う。

奥様に稲刈り鎌で刈り取ってもらい、僕はそれを片っ端からひもで束ねていく。そしてこれを10日程乾燥させるために、物置の軒下へつるすところまでが今日の仕事。奥様は普段屋外でのこういう仕事に慣れないのか、少々バテ気味、熱中症寸前といった様子。でも人手があるのと無いのでは作業にかかる時間は全然違う。1人で全てやるとなると、単純な作業に集中力も欠くうえ、疲労が蓄積してきて能率は落ちるばかり。手伝ってもらったおかげで、今年はスムースに収穫を終える事ができた。

さて、収量だが、播種後の芽吹きの状態があまり良くなかったので、今年はイマイチかと思いきや、収穫してみると去年と同じくらい、玄麦にして30kg弱というところか?そして年々麦一粒々々が大きくしっかりしてきているのが嬉しい。この玄麦を製粉すると20kg強になり、一年パンを焼いたりうどんを打ったりとちょうどいい量である。小麦を育てる手間ひまを考えると、粉を買った方が手っ取り早いとも考えるのだが、パンもうどんも本当に美味しく、やっぱり自家製が一番(自画自賛)ということに。

小麦や米など主食になりうる作物を作るというのは、畑仕事の醍醐味かと思う。米は水の管理、白米にまでする行程も多く、1人ではやれない。近所で米作をやっている家はどんどん減って来ているが、刈り取りなど大きな機械を使ってみんなの共同作業で行う。こういう人の繋がりが田舎ならではの良さであるが、僕の様な仕事(音楽の)をしていると、決められた日に協力できない事もあり、米作には手を出せない。それに比べれば麦作は米ほど手もかからず1人でもある程度収穫できるのがいい。また、麦が育つ姿の佇まいがなんとも好きで、今度は大麦も一緒にやってみたいなどと考える。

2014年5月19日月曜日

クインテットで!

"Romantica"のライヴまであと一週間。ここへきてメンバー編成に変更!

告知ではトリオにバンドネオンの早川くんが加わって4人で演る予定だった。だが当初、"with strings"から4人編成になるとちょっと寂しいかな?なんて思って、バイオリンを入れて5人でやってみたいと思い、バイオリンの梶谷さんに予定を聞いていたのだが・・・。いわゆる伝言ゲームが途中で止まってしまった状態。なんと先週のペペトルメントアスカラールのライヴで一緒だった梶谷さんから「26日、やる気満々なんですけど」と。「えっ?」おっとw、連絡が途中で止まってしまっていたため、僕はすっかり梶谷さんNGかと思い込んですっかり4人でやるつもりになってたぁ。

とにかくスケジュール押さえてあるというので、嬉しい誤算ということでクインテットでやることにしま〜す。なんてこの歳になってこういう行き違いの連絡ミスは恥ずかしいのだけれど、せっかくみんな集まれるんだからやっちゃおぅ。で、急遽どんな曲ができるか整理仕直していると、あの曲もやりたい、この曲もやりたいという事になってきて、ワクワクドキドキが止まらなくなってきた。

Romanticaのレパートリーの中から久しぶりの曲引っぱり出したり、ピアソラのカバーや、松岡さん追悼の意を込めて松岡さんのオリジナル曲もやってみようか、とか。あと一週間で準備出来る事はたかが知れてるけど、早速譜面書いたり、資料作ってメンバーに送ったりとにわかに忙しい。(写真、バイオリンとバンドネオンのイメージだけど、メロディカとヴィオラ。曲名隠してみたけど、ミュージシャンには何の曲だかバレちゃうかな)

という訳で今年前半のRomanticaのライヴの締めくくりにふさわしい内容になるような予感。是非聞きにきて欲しい。お楽しみに!!

          5月26日 (月曜日)  "Romantica" @中目黒「楽屋」
    田中倫明(Perc) 梶原順(G) 早川純(Bandoneon) 梶谷裕子(Vln) 橋本歩(Cello)
    OPEN / 18:00  START / 19:30~ & 21:00~  MC : 3,000円

2014年5月16日金曜日

愛鳥週間

昨晩は六本木EX THEATERにて菊地成孔率いるペペトルメントアスカラールのライヴ。新作「戦前と戦後」発売を記念して、レコーディングに参加した多くのゲストも参加。今どき全ての楽曲をレコーディング内容と同じ編成で、しかもアコースティックな演奏をする場もなかなか無いので、演奏する側から見ても貴重な時間を過ごしている感じ。そして今日は横浜モーションブルーにて、バンドメンバーだけ(ゲスト無し)で、いつものぺぺのサウンドを展開する。

さて、そんな音楽的生活と裏腹に、いまや農繁期。作物の収穫、夏野菜の植え付けの準備と忙しい。六本木の町の喧噪から想像できないほど自然に囲まれたここ南房総、我が家の周りではウグイスをはじめ野鳥が多く生息する。5月10日から16日の今日まで愛鳥週間だとか。

今朝、目覚めのコーヒーを入れていると突然「バーンッ!!」とリビングの大きな窓にモノがぶつかる音が。あまりに大きな音で何が起きたのか分からないくらい。窓の外を見たらなんとキジがベランダにうずくまっている。この辺りはキジが多く、鳴き声はもちろん、姿もよく見かけるのだが。もともと飛ぶ事が上手でないキジ、何を誤ったのか、低空飛行のまま我が家の窓に激突したとみえる。(たまに、スズメなども突っ込んでくるのだが)さすがに至近距離で見るのは初めて。死んでしまったのでは?と思って見てみると写真のとおり、目はしっかりしている様子。脳しんとうでも起こしたのだろう、しばらくしてヨタヨタと歩き出し、また畑の中へ低空飛行で飛んでいった。

我が畑では、間もなく小麦の収穫なのだが、今年はスズメの襲撃に悩まされている。防鳥ネットをかけてもそっちのけで、ネットの中へ突っ込んできては麦の穂を食べ荒らす。愛鳥週間とはいえ憎っくきスズメ達である。今年は収穫量に影響がでるほどやられてしまった。

しかし、これも田舎生活、それだけ豊かな自然に囲まれているということである。上下の写真のギャップを楽しんでいただきたい。