2013年7月24日水曜日

Cinco de Pan? シンコデパン? 新粉でパン!!

今年の小麦の収穫は30坪の作付けに対して20kgちょっとだった。土壌の質が上がれば同じ面積で30kgの収穫も可能だと思われるが、まあ収穫量を計画的にコントロールできるほど上手に栽培できるとも思わないし、それほど真面目にやっていないとういのも事実。ただ、効率よく収穫できれば手間も省けるし、その分時間も節約できるという訳である。

房総には小麦の製粉所が無いのでいつも通り世田谷にある島田製粉所に製粉をお願いした。製粉の行程はまず玄麦をすり潰しふすまと粉に分ける。このふすまと粉を篩い(ふるい)にかけて粉のみを分別する。最初に製粉をお願いしたとき、製粉機の構造を見せてもらったのだが、この製粉機の篩いは絹の布でできており特にきめの細かい粉が出来上がる。玄麦の60~70%が小麦粉となり、我が家では一年間で丁度このくらい(12〜15kg)の量を使いきる。

新粉ニシノカオリ100%で焼いたパン
 今年も「ニシノカオリ」という品種を育てた。この品種は強力粉になる国産の小麦で、特にパンに向いているという。今年で3年目、以前作っていた農林61号よりもパン向けと言われるが、やはり国産の小麦でパンを焼いてもさほど膨らまない。我が家では天然酵母を使って、パナソニックのホームベーカリー一斤タイプを使って焼く。ニシノカオリ100%では小さな食パンにしかならないが、焼きたてはもっちりとして香りが良く、トーストするとカリッとしてなんとも美味しい。普段は膨らみを大きくするため外国産オーガニックの強力粉を30%ほど混ぜて焼く事が多い。シンコデパン(新粉でパン)は意味も無く、ただスペイン語的語呂合わせ。

しかしこのニシノカオリ、作る手間や時間を考えたら買った方がずっと安い。自分のやり方は究極のスローフードというところ、有機無農薬はもちろんのこと畑を耕すことに始まり、種まき、草取り、刈り取り、脱穀も全て自分の手で行う。目の前の畑で出来上がるその過程を見ることで季節の移ろいを感じ、それを食してこそまた格別な充実感があるというもの。主食になるものを自家栽培するエネルギーは、自分の生命力を映し出している感覚と言っていいだろうか。音楽同様、小麦は自分のひとつの作品でもある。

2 件のコメント:

  1. おいしそうなパンになりましたね。
    世田谷の千歳台に製粉所があるとは知りませんでした。あのあたりの武蔵野台地は水利上稲作に向かない地形ですから、麦の栽培やうどん食の文化が根付いていたようです。
    製粉所の先の芦花公園のそばにしばらく住んでおりました。

    新城選手は残念でしたが、近い将来結果を出してくれるものと
    期待しています。
    私も毎年ツールが終わると夏が過ぎ去るのを感じ、少しセンチメンタルな気持ちになります。

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  2. Michiaki Tanaka2013年7月25日 18:37

    僕も世田谷に長く住んでいましたが、房総へ移ってからこの製粉所を知りました。この界隈に住むミュージシャンも多いです。

    新城選手、今回は落車の怪我もありながらよく完走したなぁと思います。ツールで一勝、そう簡単なことではないですね。毎ステージを見ていて今回は特にそう感じました。グランツール、あとブエルタが残っていますが、それまでに夏の暑さに負けないようにしましょう。次の目標は乗鞍ですが、そろそろカーボン車に乗り換えて8月は山間部をせっせと走ります。

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