2013年9月16日月曜日

Y.ASANO 7th Years Memorial Live

久しぶりの3日連続ライヴで今朝は手が腫れぼったい。ただ普段のライヴやツアーが終わった感覚とは全く違った余韻が自分を包んでいる。

2007年、ギタリスト浅野祥之氏が亡くなり七回忌にあたる今年、この節目に彼の為に何かしようと立ち上がった企画。角松敏生氏を中心に、彼にゆかりのあるミュージシャンが集まって在りし日の浅野さんを偲ぶライヴを行った。

亡くなった時は、あまりの急な出来事に驚いている中、あっという間に葬儀も終わってポカンとしてしまい、しばらく彼の存在がなくなった事を実感できずにいた。お通夜もみんなでゆっくり飲み明かした覚えもなく、四十九日の頃だったか、家を尋ねて今一度お線香をあげに行ったものの、それ以来彼を知るミュージシャン同士、会えば彼を懐かしむ話をするくらい、ただ時間だけが過ぎて行ってしまった気がする。

今回のライヴは彼の残した音楽をみんなで振り返りながら、デジタル技術を活かして、生前録音された彼の演奏や唄のトラックに合わせて、ライヴ演奏をするというもの。ライヴには旧知のミュージシャンがゲストとして訪れたり、ライヴ、ツアーに関わったスタッフも多く駆けつけ、しばらく顔を合わせなかった面々が集まり彼の音楽を懐かしみながら、ライヴ終了後は毎夜みんなで酒を酌み交わし、その想い出話は夜更けまで続いた。

今回、改めて浅野さんの音楽に触れる事で、当時気付かなかった彼の広い音楽性、音に対するこだわりなど今になって新たに感じることも多く、特に彼が90年代前半に主催したバンド「空と海と風と」での彼の楽曲は、僕のイメージする浅野さんの姿そのものという印象で、当時ライヴも何度か観ているものの、楽曲だけを取り出して演奏してみると、その素晴らしさを再認識させられた。

アンコールでは中学二年生の倅さんの友也くんがギターで参加、その堂々たる弾きっぷりにメンバーもビックリ。まさに浅野さんが生まれ変わったような姿を、暖かく見守りながら一緒に演奏できたのは貴重な時間であった。そしてメンバーそれぞれ浅野さんに対する想いも熱く、いろんな場面で皆涙をこらえながら演奏していたという事もお伝えしたい。

僕にしてみるとこういうライヴの内容は初めてで、こういった機会にミュージシャン、スタッフ、そしてお客さんが多く集まったのも、浅野さんの人柄、人間性の現れだと感じさせられ、七回忌という節目にふさわしい素晴らしい内容だったと思う。

追記:今回のライヴにあわせて用意した「イーハトーヴ浪漫」を多くの方々に買っていただいた。普段はお店が販売手数料をとるのだが、今回はこの主旨を汲んでいただき手数料は無し。売り上げは浅野さんの七回忌の法要の御仏前として、そしてみなさんの気持ちもお届けしたいと思い、ご家族に進呈させていただいた。

4 件のコメント:

  1. かどまくら2013年9月16日 19:54

    倫明さん、3日間お疲れさまでした。
    初日のみ参加だったので、こちらのお写真を拝見した瞬間、
    涙があふれてしまいましたが・・・ありがとうございます。

    いまだに信じられない気持ちでいますが、今回のライブは、
    いつまでも心に残るような・・・本当に、あたたかい時間を
    いただけました。ありがとうございました。

    浅野さんの分も、倫明さんはお元気でいてくださいね。
    いつか、友也くんとのセッションも、ぜひぜひ拝見・拝聴
    できますように・・・

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  2. ミチアキさん☆ お疲れさまでした!!

    本当に、素晴らしいライブでしたね♪
    ただ残念ながら、立ち位置の関係で、
    ミチアキさんの演奏されている姿が見えなかったんです★ (>_<)
    でも、その邪魔な柱があるせいで逆に、
    本当に浅野さん☆がそこにいらっしゃるように聞こえました。

    お約束通り、「イーハトーブ浪漫」簡略盤を
    15日購入させて頂きました。 (^_^)v

    あ、この写真を撮っていらっしゃっただろう時、
    キタローさん☆は、外で私たちとお話したり
    握手してくださったりしてたんですよ。

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  3. Michiaki Tanaka2013年9月20日 12:14

    コメントありがとうございます。

    浅野さんが亡くなってから今まで、彼を中心に仲間が集まって、音を出して、語り合う時間が無かったのだと実感した時間でした。一週間経ってもまだ余韻が残ります。良い供養ができたと思います。

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  4. 倫明さん、今晩は。

    乗鞍お疲れ様でした。

    浅野さんを偲ぶライヴは節目となり浅野さんも天国から
    喜んでくれていると思います。
    浅野さんの音楽への想いを繋げてゆきたいと思っています。

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