2014年2月26日水曜日

春の香り

2月に入って寒い日が続き、あの2週連続の関東圏の大雪もあってか、今年はいつもの年よりも春が待ち遠しい。そして昨日、今日と昼間の気温は随分と上がってきて、日差しもたっぷりで随分暖かくなってきた。

我が家の庭にある沈丁花はご覧の通り7分咲き、沈丁花の花の香りは春の訪れを強く感じさせてくれるが、少し暖かい風にのってこの香りがすると「もう春だなぁ」とウキウキしてくる。ブログではこの香りが伝わらないのが残念だが、どこでも良く見かける木なのでみなさんもう感じ取ってられると思うが。

今我が家では梅、水仙、ローズマリーの花が咲いているが、よく見るとローズマリーの花に無数のミツバチがやってきて盛んに花の密を吸っている。どこかに巣があって蜂蜜が穫れるならローズマリーの蜂蜜はどんな味がするのだろう。
房総では養蜂も盛んで、この時期は東北地方の養蜂家がミツバチを元気に越冬させるため、ここ房総の山にミツバチを引っ越しさせるのである。最近ではこのミツバチの巣箱ごと盗まれることがよくあるそうだが、この辺りでは、こんな所に?という場所にミツバチの巣箱が置かれているのを目にする。
ハウスで飼育されるミツバチは花を限定できるので、蜂蜜も花ごとの味を楽しめる。意外なのは蕎麦の花の蜂蜜で、色も濃く、香りも一癖あって濃厚な味でちょっと黒蜜っぽくて美味しい。僕は寒天にこの蕎麦の蜂蜜をかけて食べるのが好きである。

さて、畑ではまだネギ、大根、ニンジン、菜花が穫れるが、ソラマメが随分大きく育って、しっかり花が咲いている。実がつく頃にはてんとう虫が媒介となってアブラムシがソラマメを襲うのだが、まだ花が咲いているうちは奇麗である。周りの畑ではこの駆除の為、ちょうど今頃から農薬を散布するが、我が家では放ったらかし。不思議なもので樹勢が強ければアブラムシは付かず、弱った茎からやられてしまう。それでも「穫れる分だけ食す」主義なので気にしない。有機無農薬で栽培すると実の大きさなどもバラバラで、マーケットに並ぶものよりも全体的に小さいが、なんといっても味は格別に旨い。

間もなく3月になるが、まだ寒い日もあるだろう。しかし確実に春はそこまでやって来ている。やはり春がやってくるワクワク感はなんとも言いがたい。いくら南房総の冬は温暖と言えども、やはり本格的な春の到来は待ち遠しいものである。

4 件のコメント:

  1. さいとーまさき2014年2月27日 12:13

    蕎麦蜜、ツウですなあ。昔、熊本の蜂蜜屋さんやってたときいろいろ勉強させてもっらって、農業と不離一体ぶりにいたく感銘を受けました。巣箱置かせてもらう農家を回ったときも、ノド乾いたって言ったら、自販機ぢゃなく、当たり前のように傍にある小川とか水源に連れてくんだよね~、あの方々。銀座とか玉川学園でも地元産の蜂蜜やる人は多いと聞いています。蜜蜂の生態もとても興味深かったなあ。今、プロポリス飲んでんのは、健康とかより、神秘的ななにかに惹かれてっちゅー気分が多分にあるもんね。

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    1. そう、養蜂と近いところにいたのね。ミツバチの生態ってなんだかロマンがあるよな。マンションでやってるって話を聞いたこともあるし。セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いとか、なんだかいろいろ深そうで興味あるけど、さすがに養蜂まで手出せないなぁ。プロポリスのスプレーってのがあって、タイコ叩く時これ塗ると手が楽。ここに住んでから蜂蜜のありがたさもよく分かるようになったような。

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    2. さいとーまさき2014年2月28日 12:48

      蜜蜂の生態は愛と残酷が織りなすハニカム構造というか。完璧なまでにマシニックな“一将功成って万骨枯る”型のシステム。巣箱に紛れ込み命を落とした齧歯類に、菌によって腐乱し土に還ることを許さぬプロポリスとは?…研ぎ澄まされたと感じるほど精緻でありながら、しばしば昆虫であることを忘れるほど人懐こくもありますね~。ま、養蜂に手を出すかはさておき、興味本位で蜜蜂の本、読むかね、春だし。あ、LEBRON BROTHERSの新譜、こりゃスゴイ!古いヤツほど新しいモンを…そんな快作!

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    3. そうかぁ、ミツバチの生態ホントに深そうだなぁ。オススメの本があったら教えてね。またレアな音源聴きにいくよ!

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