2017年1月22日日曜日

ウィーンの風

昨日、島根県松江とウィーンをベースに演奏活動をしているヴァイオリニストの吉田美里さんが、ウィーンよりツィター奏者のヴィルフリード・シャルフ氏を迎え、都内の小さなスペースでデュオの演奏するというので聴きに行ってきた。

聞き慣れないツィターという楽器、ギターとハープを合わせたような構造で、音のレンジが広くメロディーも伴奏もこなせ、とても美しい響きを奏でる。映画 「第三の男」のテーマを奏でている楽器と言えば聞き覚えのある方も多いかと。しかし、この楽器の生演奏を聴くのは初めてである。

クラシックの名曲をアレンジしたもの、ツィターのソロ演奏、マイクを使わぬ楽器の生の音を目の前で聴けるのはなんとも贅沢。ツィターの響きの中でメロディ を奏でるヴァイオリンの音は時にオーケストラのように広がり素晴らしい。

中でも、シャルフ氏が奏でるポルカやワルツのリズムが特に印象的で、美里さんがそ のリズムにのってのびのびとヴァイオリンで謳うと、まさにウィーンからやってきた音という感じなのである。たまたま前夜、今年のウィーンフィルのニューイ ヤーコンサートの録画を観たばかりで尚更そう感じたのか? いや、とにかくあの3拍子のリズム、これがウィーンのリズムなんだなぁと。しばし異空間に連れていかれる感じこそ音楽の力なんだな。

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