2017年9月12日火曜日

"復活!! Conjunto Michaquino"

2017年、日本のサルサ/ラテン・ジャズ界に大きな衝撃が走り抜けた。伝説のConjunto Michaquinoが、35年の時を経て、復活する事になったからだ。角松敏生、Sing Like Talking等、長らくJ・ポップ界で活動をしてきた田中倫明が、サルサ/ラテン・ジャズ界にとうとう戻ってくる。これは驚き以外の何物でもない。

Conjunto Michaquino。サルサ/ラテン・ジャズの日本での黎明期を作ったパイオニア、唯一無比の存在として知られている。初めて生で観たティト・プエンテに心酔し、80年代初頭にニューヨークに一人果敢に通い詰めた田中倫明が、その奥義を日本に広く伝道せんとの使命に燃えて結成したユニット。活動期間は短かったが、混沌とした熱気は未だ伝説として語り継がれている。このユニットがきっかけとなって、日本の音楽界でサルサ、ラテン・ジャズが認知され出した。まさに魁だった。

その田中倫明が、遂に封印を解いた。若手とのラテン・ジャズ・セッションに参加した事で大いに触発され、この音楽への想いが一気に爆発したのだ。当時思い描いていた音楽を、具体的に表せる演奏者が今はいる。その確信が、心を強く揺さぶった。今回のユニットには、本場プエルトリコでも人気のカリビアン・フルートの第一人者赤木りえから、最も旬な若手ピアニスト、野口茜までが勢ぞろい。Conjuntoと小編成 ながらも、オール・スターズの趣きだ。 

田中倫明が夢見たサルサとは、ラテン・ジャズとは、果たしてどのようなものだったのか?新世代を巻き込んでの新たなる一歩が、今、解き明かす。未来に向けての冒険が35年の時を経て再び始まった。(Text : 原 昭)

35年ぶりの"Conjunto Michaquino"の復活。当時のメンバーのリユニオンという訳では無く、今まさにラテンスタイルで自分の出来る事を気心知れたメンバーでやってみようかと。オリジナル曲やラテン、ジャズのスタンダードを取り上げて、メンバーそれぞれのエネルギーを活かした音が出ればと思っている。これは当時のライヴ告知ポスターである(幼馴染のデザイナーが書いてくれたものでA1サイズ)。

"復活!! Conjunto Michaquino"
メンバー
田中倫明 / Perc.
山北健一 / Perc.
赤木りえ / Flute
野口茜 / Piano
澁谷和利 / Bass

@ 六本木キーストンクラブ
10月23日(月)Open 18:30〜 Start 20:00〜
予約¥3,500 / 当日¥4,000
Tel : 03-6721-1723
www.keystoneclubtokyo.com

35年という時間をどう振り返っても実感しようがない。とにかくこの間に積み重ねてきた音楽的、人間的経験から今の自分が在るわけで、当時より「知っている事」「分かる事」「出来る事」全てが充実してる訳だから、今奏でる音は自ずと豊かなハズ。

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