2013年12月10日火曜日

助っ人?

12月に入って安定した天候で暖かい日が続いていたかと思いきや、今朝は冬の嵐のごとく強風と豪雨にみまわれた。しかし午後には風は残っているものの一転して青空が広がり好天に。

さて、今日は午後から先日千倉でライヴをやったガラス工房「グラスフィッシュ」へ。世話になっているご近所さんが今年家を新築したのだが、そのお祝いに大場さんの作品をプレゼントしようという魂胆。

お願いした物が吹きガラスとしてはちょっと大きなものになるので、工房の大場さんも助っ人が必要だとのこと。オーダーする自分自身に作ってもらいたい物のイメージがあって、その辺を伝えながら作っていくのは楽しいし、自分が手伝うのが一番手っ取り早いのではないかと思って自分からお願いした。以前も自分の家の備品を彼に作ってもらったことがあり、その時も手伝いをかってでた。大まかな手順は覚えているつもりだったが、久しぶりのことではたして助っ人になったかどうか。

ガラスは色によって、加工の過程に特色が出るようで、今日お願いした赤い色味を出すのには加工が難しくちょっと苦労するとのこと。しかしムラが出やすいその色は、リスクと裏腹に芸術的に化けることもあると言う。なにせ一点物の作品、失敗の無いよう慎重に作業を進めていく。吹きガラスはガラスの伸び方、色の広がり方等、偶然の要素も多く同じものはできない。しかし同じデザインをイメージして数多く作ることで、作品のムラは少なくなるという。

今回お願いした形のものは、6~7年前に大場さんが作っていた作品を元にしたものだが、彼自身久しぶりに作る形という事に加え、加工の難しい色を頼んだので集中を切らせない。全行程、1時間半くらいだろうか?徐々に色と形がイメージに近づいていくと、こちらも興奮してくる。要所要所スピーディーな手際が必要だが、そこはベテランの職人技、安心して見ていられる。仕上げの段取りが一番大胆だろうか?完成形に一気に詰め寄る感じ。最後は形も色もイメージを超えて一瞬に出来上がる。結果、見事な一品となった。

熱々のガラスは急に冷ましてしまうと脆くなるので、一日かけてゆっくりと温度を下げていく。本当の出来は明日にならないと分からないが、今日の時点で素人の自分でも上手に出来上がっていると確信できる。やはり物作りは面白い。特に吹きガラスは音楽の持つライヴ感に似た高揚があると思う。こんな感覚で吹きガラスを作っている大場さんがちょっと羨ましい。

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