久しぶりにチャリンコネタ。このチャリンコネタ、意外やアクセス数が多くてビックリ。でも音楽ファンでこのブログを見てくれている人には分かりにくコンテンツなはず。サラリととばしてください。
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河津桜(この辺りでは頼朝桜って呼んだりする)と菜花 |
ようやく寒さから解放される日が増えてきた。今日の南房総の気温はなんと19℃まで上がった。
さて、この冬の間、日中の気温が10℃に届かない日も多かったが、それでもこの辺りでは真冬でも日中5℃くらいはある。日本各地でチャリンコのトレーニングをしている人達を考えると、ここの環境は恵まれていると思う。ただ5℃~10℃という状態で30km/h以上で自転車を走らせると、さすがに身体は冷え、手先、足先はかじかんでしまう。そこで、寒くなる前に冬用のウェアを新調。最近の冬用ウェアは防寒性のみならず、前傾姿勢を強くとっても身体にうまくフィットする裁断がされ、空力にも優れていて、冬のトレーニングのモチベーションをかなり持ち上げてくれた。
しかしこのウェア(ジャケットとビブパンツ)の下にアンダー2枚、防寒用靴下にビンディングシューズ+シューズカバー、手袋二枚重ね+ホッカイロ、耳当て、ヘルメットにサングラスとまるでスキーをするのと同じくらいの重装備となる。これだけ着込むだけでも時間がかかってしまうし、運動後の洗濯物の量も凄いことに。それが今日の温度くらいになれば、アンダー一枚に長袖ジャージ、手袋も薄手のもの一枚で済み、シューズカバーもいらない。気楽に走り出せるのがなんともありがたい。やっぱりチャリンコは春、秋が気持ちいい。
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2月になって本格的に乗り始めたカーボン車、現在の仕様 |
しかし南房総の春につきものと言っていい「風」が今日も吹いている。今日は北東の風が6~7mくらいで特に強い風ではないが、海岸線などところどころ10mを超える風も吹く。5m以上の風は正面から吹けばスピードを30km/h以上にキープするのもなかなか大変である。仮に無風だとしても自転車は常に風圧と戦いながら走っているわけで、近年は機材の発達もあって、フレームがエアロだったり、ホイールもエアロ効果が高いものがいろいろと出回っている。
が、しかし機材に頼ってどれだけ空力特性が上がるか、実際のところ自分にはよく分からない。ディープリムと言われるホイールは40km/h巡行に有利と言われるが、素人が1人で走って40km/h巡行はかなりキツい。ロープロファイルのホイールとの空力的な差を感じる程のスピード域で走り続けられない限り、意味がないということである。
それよりもライディングフォームが及ぼす空力抵抗の方が遥かに大きく、実感しやすい。こーぢ倶楽部で勧められるポジションはハンドルとサドルの落差がかなり大きい。僕のバイクでおよそ100mmである。下ハン(ドロップハンドルの一番低いところ)を持って肘を軽く曲げるとかなり強い前傾姿勢になる。康司さん曰く「前傾を深くとって、背中のアーチを作ることでパワーが出しやすい」と。これが分かるようになるのに僕は1年半かかった。今でこそそのフォームの意味がわかるが、最初、これほど深い前傾姿勢をとると、ペダルにどう力を伝えていいのか分からなかった。
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走行中撮影、蜜蜂が沿道に飛び交っていた |
しかし時間をかけて、この前傾に少しづつ慣れながら、あくまで引き足を強くペダルを回すために骨盤を立てて背中にアーチを作るイメージでトレーニングをしてきた。ここへ来てやっと、下ハンを持ってパワーを出す感覚が身についてきたか。むしろこの姿勢のほうがパワーがでると言ってもいい。ただ長時間この姿勢をとると背筋や腹筋を多く使うので疲労しやすいのだが、プロのレースでも1人で逃げをキメた選手はゴールまで永遠この姿勢でもがく。疲労をほぐすにはダンシングを交ぜるしかない。
冬の間トレーニングしていたコースは平坦基調。以前は風の強い日は走りに出るのが億劫だったが、この下ハンを握る姿勢を自然にとれるようになってからは、風こそ効果的なトレーニングになると思い、向かい風も随分楽しめるようになった。今日は復路の殆どが向かい風、2時間弱のトレーニングの半分以上をこの下ハンしばりで走ったが、気温も高いせいか、向かい風の中でスピードにのる感覚が気持ちいい。この姿勢なら、アップライトなポジションより3~5km/hほど早く走れる感覚である。
3月からは徐々に登りの練習を交ぜていこう。今年の初戦は4月のツールド草津のヒルクライムである。