2014年4月14日月曜日

"Romantica with Strings" Live

今日は朝からしっとりと雨が降っている。一夜明けて昨夕のライヴの興奮も覚めやらぬまま、こんな朝の雨は気持ちが落ち着いていい。

ついにというか、やっとというか、Romanticaの活動を始めてたどり着いたひとつの形として実現した「with Strinngs」。そのアンサンブルは当初想像していた音像をはるかに超えた、素晴らしい音のつづれ織り。演奏しながらも、なんとも贅沢な夢の様な時間を過ごすことができた。やはり自分のバンドでのライヴ演奏こそが至福の時間である。

自分は楽曲を提供して、ストリングスアレンジに関してはイメージを伝えるだけ。チェロの歩ちゃんを中心にして音の積み重ね、構図をみんなで試行錯誤しがなら音作りをする。バイオリンの梶谷裕子さん、ビオラの田中景子さん、この3人ならではの音の作り方があって、なんとパート譜は存在しない。個々に自分の役割(旋律)をマスター譜(メロディとコードが書かれたもの)にメモしていくだけ。

僕は指揮というか、タイムをキープして音の足並みを揃えたり、サウンドの強弱を導く役割で、ギターの順ちゃんは和音を奏でるパートから解放されて自由奔放にプレイする。5人それぞれにソロパートも割当てて、ひとつひとつの楽器の持ち味を存分に楽しんでもらえたのではないだろうか?

話はちょっとズレるが、僕はライヴの曲順を熟考する。2セットに分けて演奏する場合は、LPレコードのA、B面の流れのようなイメージをする。今どきLPレコードで音楽を聞く人は希少になってしまったが、当時レコード制作者側は、このA、B面の流れを意識した曲順を配していたハズと確信しているが、CD時代になってアルバム作りのイメージも随分変わったと思われる。

夕べ演奏した「Maria Cervanntez」、ライヴ前日曲順を考えていると、当初予定には無かったのだが、このA、B面的流れを考えているうちにどうしても演奏したくなって、急遽当日音合わせをした。僕の頭の中にはアレンジが出来ていて、しかもバイオリンが参加するだけでグッと軽快に元気な音になると確信してのこと。意は的中して演奏は盛り上がったのだが、そのサウンドはイメージを遥かに上回っていた。これもライヴの醍醐味で、曲の持つエネルギーも大きいが、曲順も大きなファクターになる思う。

「with Strinngs」と銘打ったものの、このメンバーで奏でる音はバンドサウンドそのものであり、たまたま持ち寄ったのがバイオリン群の楽器だったというだけで、個の音が活き活きと引き立つその様は「Romantica with Strings」と呼ぶより別のバンド名をつけたいほどである。

音楽を続けて歳を重ねる度に思う事は、すべては人との出会い、繋がりで成り立っているという事。このアンサンブルは今の自分であってこそ実現したわけで、波長という言葉があるとしたら絶妙にその波長の合うタイミングにこのメンバーが揃ったのだと思う。このメンバーでのライヴ、また夏を過ぎた頃お届けしたいと思う。今回見逃した方は次回是非ご一聴を!

今後のライヴ予定

           5月26日 (月曜日)  "Romantica" @中目黒「楽屋」
    田中倫明(Perc) 梶原順(G) 早川純(Bandoneon) 橋本歩(Cello)
    OPEN / 18:00  START / 19:30~ & 21:00~  MC : 3,000円

    6月16日 (月曜日) "Papa Boogaloo" @中目黒「楽屋」
    田中倫明(Perc) 八木のぶお(Harp) 津垣博通(Piano) 高橋下駄夫(Bass)
    OPEN / 18:00  START / 19:30~ & 21:00~  MC : 3,000円

           6月17日 (火曜日) "Papa Boogaloo" @横浜関内 Bar Bar Bar 
    田中倫明(Perc) 八木のぶお(Harp) 松島啓之(Trumpet)
           津垣博通(Piano) 高橋下駄夫(Bass)
    START / 19:30~ & 20:50~ & 22:10〜  MC : 2,650円

2 件のコメント:

  1. さいとーまさき2014年4月14日 14:56

    A面ラストだったわけね。妖しい炎メラメラざあました。風の又三郎、アダン、ゲルニカ、西への祈りもおいしゅうございました。

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    1. いやいや、A面ラストが「ゲルニカ」。よっぽど印象的だったのね〜。解を明かせば予定曲は「革命前夜」だったのだよ。アダンに続いてそこからゲルニカへ続くんじゃ重た過ぎると判断して、急遽「Maria Cervantez」へ。やっぱり曲順は大事だなぁ。とにかくみんな来てくれたうえに、最後まで聞いてくれてありがとう。今日一日もぬけの殻だったわぁ。

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