2014年7月14日月曜日

祭(まち)2014

7月12、13日と開催された地域の祭(まち)、今年も無事終了。

今年4月にはこの地域の小学校が統合により閉校となり、祭で演じられる我が区の伝統芸能「三番叟」も役者の子供が揃わず中止に追い込まれた。毎年祭の2週間程前からこの三番叟の稽古が始まり、夜な夜な繰り広げられる宴会?が祭のプロローグとなり、祭気分を盛り上げていたように思う。祭は一年のうち地域の人達の結びつきが一番濃くなる機会でもあるのだ。

この土地に住んで既に8年が経つ。自分がこの地域に溶け込むことができたのも、この三番叟保存会のメンバーになったのが大きな要因である。田舎暮らしをしても、地域の人達に馴染まないいわゆる「移住組」と言われる人達も多い。東京に住むのと同じ感覚で、隣にどんな人が住んでいるかも知らないまま暮らしていたりする。しかし田舎暮らしの豊かさを感じるには、地元の人々といかに付き合うかという事に尽きると思う。僕はこの保存会に入ったおかげでこの地域の様子がよく把握できた。

ところが、今年は「三番叟」の準備も無く、ちょうど祭の前に通過した台風8号の影響もあって、ギリギリまで祭が始まる予感さえ感じられなかった。はたしてどんな祭になるのかいささか不安でもあった。

祭の様子も年々少しづつ変わる。それは祭を取り仕切る組織の年齢層が移り変わりゆくことに所以するのだと思う。今年祭が始まってまず思った事は、若い世代の団結が強くなったという印象。少子高齢化が進むものの、若い世代が中心に祭を盛り上げようとしている感じが伝わってくる。祭の執行部は青年会の40代が中心だが、中でも20代、30代のメンバーが若いエネルギーをそのまま祭にぶつけているという感じ。これこそ祭のパワーの源である。

山車の曳き回しにはまさに街中の老若男女が参加する。祭のタイミングで帰郷する人も多く、街全体が急に賑やかになる。祭に出て来れないほどの高齢者のいる家には、小さな神輿を担いで軒先を回る。まさに田舎の祭の良さを感じることができる。この歳になると酒を飲みながら神輿を担いだり、山車の曳き回しで街を練り歩いたり、さすがにキツいのだが、年に一度の機会、地域の団結力を垣間見ることができる「祭」は、僕にとって大変貴重な時間である。

2 件のコメント:

  1. やっちゃん2014年7月14日 18:09

    お疲れ様でした!
    三番叟無いのは寂しいですよね、自分もやったのでやっぱりなんか物足りなさは感じてますが、また来年も友達連れてきますので、よろしくお願いします!!

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    1. コメントありがとう!お疲れさまでした。三番叟は祭に向かう準備と並行す るので、これが無いととちょっと寂しいですね。でもあなたがどんどんたくましく大人になっていく姿を、あの三番叟のステージから思い起こすのは感無量です。 祭自体が若返りながら盛り上がっていくのが楽しみですね。来年もまたいっぱい友達連れて来て下さい、よろしくお願いします。

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