2014年12月10日水曜日

麦踏み

今朝はここ南房総でも気温が零下まで下がった様だ。ちょうど1ヶ月前に蒔いた小麦、今年は順調に発芽、成長している。今日は順調に育つこの小麦を踏みつぶす?「麦踏み」実行。麦踏みは根っこと土を密着させて、成長を促すというもの。分茎がさかんになり、穂の数が増える効果があるという。麦踏みは2週間に一度くらい、2月まで続ける。踏みつけられた方が元気に成長するというなんともマゾヒスティックな植物だ。我が家の畑はそれほど大きくないので自分の足で踏むのだが、広大な小麦畑では大きなローラーで踏むらしい。冷たい風の中で麦踏みをすると「ああ、また冬が来た」と実感する。

この小麦「ニシノカオリ」は国産種、準強力粉になる。パンを焼くのは普通強力粉を使うが、この準強力粉でもパンを焼くことができる。我が家では食パンを作る際、外国産のオーガニックの強力粉を1/3~1/4混ぜて天然酵母を使って焼く。「ニシノカオリ」だけだと膨らみが弱く、小さく固いパンになる。これはこれで味わいがあって美味しいのだが。この広さ (50平米くらい?) の畑で一年間パンを焼く小麦が穫れる。もちろん米も食べるので主食とは言えないけれど、なんとも味わいが良く、スーパーに並んでいる食パンはもう何年も買ってない。

2 件のコメント:

  1. 今度は麦ですか。自分で育てた小麦で作ったパン・・・いいですね~。
    「ニシノカオリ」で、カオリは「香り」の字が浮かんだのですが、ニシノは西かなぁ・・・、西の香りなら西の方から伝わってきた品種、栽培できる東限はどの辺だろうとか思ってみたり。
    麦という事で『はだしのゲン』を思い出したり・・・。いえ、今仕事中で、決して暇ではないんですが。
    すくすく育って、今度は風にそよぐ麦畑を見るのも楽しみですね。真っ緑の・・言いにくい・・。

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    1. いつもコメントありがとうございます。「ニシノカオリ」の語源、由来はわからないのですが、多分「西の香り」という事だと思います。この種は滋賀県の農家さんから毎年分けてもらってます。麦は寒さに強いので北海道でも栽培が盛んですが、この品種の北限はわかりません。麦は穂が出そろってから、金麦になるまで佇まいに風情があって、観賞用に花瓶に束で活ける人もいるくらい。収穫前のスズメの攻撃がとにかく煩わしいですが。

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