2019年4月22日月曜日

Bata Drum Workshop !!

昨日はパーカッショニスト、亀崎ヒロシ氏による "BATAのÑONGOとCHACHALOQUAFUN のLLAMADA(ジャマーダ)の唄い方を学ぶクラス" というbata drumのワークショップに参加! ちょいとディープなお話し、パーカッショニスト、及びキューバンミュージックに興味の有る方は是非読んで頂きたい。長 いけど。

bata drum はナイジェリアをルーツとするキューバの宗教的儀式に使われる特殊な太鼓のアンサンブルで、3つの両面太鼓を3人の奏者で複雑なリズムを奏でるもの。

80年代前半”Conjunto Michaquino”のライヴの演奏にもいち早く取り入れたbata drum。当時微かな情報を元に暗中模索で演奏していのだが、これがキューバから来日中のバンド“Pello el Afrokan”の目に留まり、後88年、キューバのフェスティバルへの招待というキッカケともなった。

僕自身としてはN.Y.のパーカッショニストMilton Cardona、86年リリースの”Bembe”というbata drumのアルバムを耳コピーして自分のオリジナル作品にこれを取り入れてきたりしたのだが、未だこのbata drumを直接人から教わった事は無く、その奏法はあくまで自己流で、頭の中でイメージを膨らまして音にしてきたに過ぎない。

ところが情報が豊かになった近年、地球の裏側の国ま足を運んでその技術を習得し、国内でそのノウハウを発信できる若いマスタードラマー達が生まれ、その一人が亀崎ヒロシ氏である。 で、今回大阪から駆けつけてくれる彼から直接bata drumのベーシックな技術を学べるというのでこのワークショップに参加した次第。(ふ〜、ここまでも長い)

しかも今日のワークショップでは “ÑONGO (ニョンゴ) とCHACHALOQUAFUN (チャチャロカフン)” という、ダンスのステップは同じくして異なるリズムのアンサンブルに焦点を当てた内容で、自分でも頭の中では「およそこうだろうなぁ」と推測のつく基本的 リズムの解説。

が、しかし、全てが新たな体験と言ってもいい程今までの解釈が自分流であった事が分かる内容だった。細かな事をここで解説したらキリがないが、音の出し 方、フレーズのやりとりはもちろん、何よりもリズムのニュアンスの解釈が最も難しいのかなと...。6/8拍子と16beatの間に揺れ動くクセを頭の中 で解釈しようとしても意味が無く、あくまでそのリズムを絶対的に気持ちよく成立させるポイントの正解があるのだな(これが中々分からないのだが)と感じさ せられたのである。

たかが数時間の間に、長い歴史を背負ったリズムを体得できるハズも無く、その深さを思い知らされるのだが、そのテイストを体得して解説しようとする亀崎氏 の落ち着いた物腰に感銘を受けた。中々海外まで出かけるフットワークも衰えつつある自分としては、今後も機会があれば色々指南いただきたいな。

こと最近になってよく感じる事なのだが、リズムはもちろん音楽、踊り、全てが人と人との感性の紬会いで成り立つのだと...。これは当たり前の事なんだけれど、それをより深めていく事は面白くもあり、難しくもあり、道は長いなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿